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2016年7月13日水曜日

【TED】オーレ・シェーレン: 優れた建築が語る物語・・・の感想

https://www.ted.com/talks/ole_scheeren_why_great_architecture_should_tell_a_story?language=ja
Japanese translation by Yasushi Aoki, reviewed by Eriko T..
以前、コピーライターやアートディレクターや建築家と話をする機会があったのだが、彼らは物を作る・表現するのも当然上手いのだが、
作ったものへの説明が上手い。
○○を△△で表現しましたとか、■■の持つ繊細さを象徴していますとか、聞くと確かにそんな気がするような話をすることに長けているのだ。
僕みたいな素人が見よう見まねでやったら、何かをとりあえずひねり出して、後付けでそれらしい説明をつけることが多々あるのだろうけれども、
それでは目的と手段が逆になってしまう。
表現の競争という土俵で素晴らしい才能を持つ方々は、きっとそんなことはないのだろう。

というわけで、オーレ・シェーレンのトークを視聴した。
数々の賞を獲得している建築家で、トーク中に紹介された中国中央電視台本部ビルは僕も写真で見たことがあった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E9%9B%BB%E8%A6%96%E5%8F%B0%E6%9C%AC%E9%83%A8%E3%83%93%E3%83%AB

他にも、目を見張るようなデザインの建物がトークで紹介され、コンセプトや建築するときに想像をしたことを話してくれる。
彼が手掛けた建物はすごい。そのデザインの背景も、言われてみればそんな気がする。

ただ、新しい発見を得られたかというと、よくわからない。この動画を視聴すると、コンセプトを説明するのが上手になれるかもしれない。
でも、感動や衝撃を得られることはなかった。作品のビジュアルは興味深かったのだが・・・。

思うに、建築の依頼主は、建築家からコンセプトの話を聞いて、その話を使って他の人に説明したい・・・そんなココロがあると思う。
この建物を作った建築家は、ここの屋根の部分をこうすることによって、こうした狙いを作り出したのだ、凄いでしょ、えっへん。と。
自分(税金だったりするけど)がお金を出した建物は、こんな価値がある、漠然と凄いだけじゃない!というのを、説明してもらうことで肉付けしてもらいたいのだ。
ただ、依頼主にするのと同じ話を関わりのない人間に聞かされても、「ふーん凄いね」くらいにしか、なりにくいのではなかろうか。
このトークは、はたしてすぐ近所に住んでいる人や、賞の審査員や、建築にかかわる人たちではない、そんな第三者に訴えかけることのできる動画なのだろうか。
そんな疑問を持ってしまった。

・・・いや、僕の感受性の問題なだけかもしれない。その場合は、残念だ。
スタンディングオベーションは無し・少数

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